
この「顧客満足度アンケート」データは、製品やサービスに対する顧客の評価、属性、行動パターンなどを分析するための架空のデータセットです。
「性別によって製品Aの満足度に違いがあるか?」「利用頻度が高い顧客ほど購入意欲も高い傾向にあるか?」といった、アンケート結果から顧客のニーズや改善点を探るシナリオを体験できます。カテゴリ変数や順序尺度変数を扱う検定を学ぶのに最適です。
1. データ概要
このデータセットには、以下の情報が含まれています。
- 回答者ID: 各回答者を識別する番号
- 性別: 男性、女性
- 年齢層: 20代、30代、40代、50代以上
- 利用頻度: 週1回未満、週1-3回、週4回以上(順序尺度)
- 製品A_満足度: 不満、普通、満足
- 製品B_満足度: 不満、普通、満足
- 購入意欲: 低い、普通、高い(順序尺度)
- 改善要望: なし、あり
カテゴリデータ、特に順序性のあるカテゴリ変数が多く含まれているのが特徴です。
2. SARU統計での活用例
オールインワン統計でカテゴリ変数間の関連を見る
- メニューから「⚙️ オールインワン統計」 > 「⚙️ 独立した群の比較」を選択します。
- 「🎯 群変数」エリアに「性別」をドラッグ&ドロップします。
- 「📋 度数(n,%)」エリアに「年齢層」「利用頻度」「製品A_満足度」「製品B_満足度」「購入意欲」「改善要望」をドラッグ&ドロップします。
- 「▶ 解析実行」ボタンを押します。
→ 性別による各アンケート項目の回答分布の差が、記述統計量とP値で一覧表示されます。
個別統計解析で順序トレンドを分析する
- 「年齢層」と「製品A_満足度」の関連**:
- メニューから「📈 統計解析」 > 「📊 名義変数の検定」 > 「カイ二乗検定」を選択します。
- 「🎯 群変数」に「年齢層」、「📊 目的変数」に「製品A_満足度」を投入し、解析を実行します。
- 「利用頻度」と「購入意欲」のトレンド**:
- メニューから「📈 統計解析」 > 「📉 ノンパラメトリック検定」 > 「ヨンクヒール・タプストラ検定」を選択します。
- 「🎯 順序変数 (群)」に「利用頻度」、「📊 目的変数」に「購入意欲」を投入し、解析を実行します。
3. ヒント / 応用
- 順序の重要性: 「利用頻度」や「購入意欲」のような順序尺度変数は、そのカテゴリの並び順が解析結果に影響します。もし意図した順序と異なる場合は、「データ管理」の「🔄 置換・順序」ツールを使って、カテゴリの並び順を「低い → 普通 → 高い」のように設定し直すことができます。
- 残差分析: カイ二乗検定で有意差が出た場合、「個別統計解析」の「📊 名義変数の検定」にある「残差分析」を使って、具体的にどのセル(例:20代の「不満」)が期待度数から大きくずれているかを確認してみましょう。
- カテゴリ数と検定:
- カテゴリ数が少ない(例:2×2の表)場合や、期待度数が小さいセルが多い場合は、「フィッシャーの正確検定」が推奨されます。
- カテゴリ数が多く、各セルの期待度数が十分に大きい(目安として5以上)場合は、「カイ二乗検定」が適用できます。
- 補足: SARU統計のオールインワン統計では、自動的に適切な検定が選択されますが、個別統計解析ではこれらのオプションを自分で選んで試すことができます。
4. まとめ
この「顧客満足度アンケート」データは、カテゴリ変数、特に順序尺度変数の分析に特化しています。アンケート調査や市場分析において、顧客の行動や意識の傾向を統計的に捉えるためのスキルを養うのに役立ちます。


