ダウンロードしていない方は、下記からE統計とデータをダウンロードしてください
それぞれの説明が必要な場合は下記からどうぞ
エクセル(E統計)でやる対応のあるt検定
検定手法の概要です。対応のあるt検定は対応のある平均値の差の検定を行うパラメトリック検定です。
では、「対応ありデータ」の基本統計量の表を見ながら、どこに対応のあるt検定が適用できるか確認していきましょう。
対応のある検定なので、基本統計量の表も対応のある表になっています。左側がプログラム実施前、右側がプログラム実施後です。当然ですが、性別は変化してないですね。
パラメトリック検定なのでn数にまず注目します。30名以上いるので問題はなさそうです。
また、パラメトリック検定なので間隔・比例尺度にしか使えません。「年齢」と「BMI」、「お金」は間隔・比例尺度なので、この差の検定に対応のあるt検定が使用可能です。
E統計の対応のあるt検定の使い方です。
変化前には差を調べたい変化前の変数データを入力します。「対応ありデータ」の場合、年齢や、BMI、お金といった間隔・比例尺度のデータが入ります。
同様に変化後にもデータを入力します。必ず対応しているデータを選択します。
E統計にデータをコピペするときに、値貼り付けを行うと、書式を崩すことなく貼り付けることができます。
もし、書式を崩してしまったり、間違えて変なところを消したり編集してしまった場合は、また新しいファイルをダウンロードしてください。これが一番確実ですね。
それでは、自己啓発プログラムの実施前と実施後のBMIの差を検定していましょう!「対応ありデータ」から上記の手順で「E統計」に数値をコピペしてみましょう!
それでは結果を見てみましょう。プログラムの実施前後でBMIの変化はマイナス0.6で、P値は0.001(0.1%)と有意水準0.05(5%)を下回っているので、有意差ありと判断できます。
論文等では「自己啓発プログラム実施前のBMIの平均値は21.4±1.8、実施後は20.8±1.7であり有意に低下した(P = 0.001)」と表現することができます。
さらに挑戦してみよう!対応のあるt検定
さて、もう少し練習してみたいという人は、下記からファイルをダウンロードしてください(ほか記事のE統計練習用ファイルと同じです)
使用するデータセットは同じです。